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今回は、【分析の心得 その1】定量化と定性化に関して紹介いたします。
定量化と定性化
みなさん、定量化、定性化という言葉はご存知でしょうか?
普段からよく使っている、という方もいれば、普段あまりこの言葉に触れることがない、という方もいらっしゃることでしょう。
定性化と定量化は、状況の分析を行ったり、説明する時に、有用な考え方です。
定量化
定量化とは、状況を数値化して表現することです。
定量的に表現する、とも言います。
状況が変化、成果を分析するとき、評価をするときなど、様々なケースで用いられる考え方です。
例えば、あなた今月の営業成績があまりよろしくない状況だとしましょう。
この良くない状況を、数値で表現する、ということです。
具体的には、目標に対する達成率やトレンド、市場におけるシェア、前年成績との比較など、数値化し、数値で根拠をのべること。これが定量化です。

定性化
定性化とは、定量化できない(数値化できない)ものを、記述などにより説明することです。
定性的に表現する、とも言います。
顧客の考え方の変化や、行動評価など、数値だけでは表せないものが、該当します。
先ほどの、営業成績が低下しているというようなケースであれば、以下のようなものが定性的な表現となります。
例)
・成績低下の理由
⇒既存顧客の心情の変化により購入されなかった、
意思決定のタイミングで顧客への活動が出来ていなかった etc.
・環境の変化による影響
⇒新規競合の参入により顧客を奪われた
競合の既存品の価格を下げたため、顧客が競合品を購入した etc.
どんな時に活用できる?
先ほどからの例にあるように、状況の説明を行う、状況を分析する、といった時に活用できます。
活用するときのポイントは、2つです。
数値化可能なものは数値化(定量化)すること、さらに、定量的なものと定性的なものをしっかりと分けることです。
先ほどの例の、営業成績低下を説明するのであれば、
『定量的に状況を見ると、達成率が86%、前年比が75%。月別の成績トレンドを見ても、下降傾向となっています。市場占有率は、自社品のシェアが前月より5%下がり30%、競合品のシェアが5%増加しています。』
『定性的な状況においては、既存顧客の心境の変化により、購入されなかったこと原因であると考えられます。新規の競合参入による影響に加え、競合品が価格を下げたことにより、顧客が競合品の購入を検討したこと、さらに意思決定のタイミングで顧客への面談が出来なかった点も影響していると考えられます。』
といった具合でしょう。
このように、一つの事象を分析したり、説明したりする際には、定量化と定性化をし、しっかり分けることで、根拠が明確となり、説得力が生まれます。
定量的な情報と定性的な情報を使いこなし、説得力のある活動を心がけたいですね。
・定量化:状況を数値化して表現すること
・定性化:定量化できない(数値化できない)ものを、記述などで説明すること
・活用のポイント
-数値化可能なものは数値化(定量化)する
-定量的なものと定性的なものをしっかりと分ける
いかがでしたでしょうか。
今回は、【分析の心得 その1】定量化と定性化に関して紹介させて頂きました。
今回の記事に、皆様の参考となる部分が少しでもあれば幸いです。
他の記事もご興味ございましたら、是非ご一読ください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
【更新日:2020/2/7】
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